2018年1月26日金曜日

1月1日号の表紙の写真です。


          題 名 「雲海の日の出」



   天候や温度を調べ、また自分の経験と勘を信じ、真夜中に一人車を走らせる。
 
 マイナス5度の山頂でカメラをセットし、ポットの熱いコーヒーを飲みながら

 漆黒の闇の中に構図や露出を考える。

  時間の経過とともに、予想した位置から微妙に色が変化し始め、レンズの向きを

 調整する。薄い雲の流れが瞬く間に谷を溢れ動き出し、太陽の頭が空と霧を輝かせる。

  うねり、湧き上がり、流れて、大荒波のような雲海と日の出である。

  太陽の高さと風により情景は千変万化、数分間の大劇場であり、年に1度か2度

 しか見ることができない絶情景である。

 しかし、写真ではこの大自然の与えてくれる感動と喜びを、伝えることは不可能である

  この現場に居ればこそ、感じることのできる素晴らしさであり、幸福感である。

         平成28年12月  津山市黒沢山で撮影
                      (大林 洋一)