2017年10月31日火曜日

2017岡退連高齢者集会開催される

 

2017年10月30日(月)連合岡山退職者連合主催の学習会&高齢者集会は、労働福祉事業会館5階大ホールで盛大に開催されました。
 これには、岡山県職員退職者会からも8人が参加しました。
 岡山退連の新見三郎会長のあいさつに続き、来賓として、連合岡山の金澤 稔会長からあいさつがありました。
 その後、特別講演として、退職者連合事務局長の菅井義夫さんから「制度・政策要求の運動」と題して様々な提案がありました。
 退職者連合83万人を100万人にしたいとの強い思いを語られました。講演の要旨は以下のとおりでした。
・退職者連合が取り組む4つの課題
 1.社会保障制度の充実・強化への取り組み
 2.「100万退職者連合」の早期実現
 3.「参加して良かった」が実感できる運動
 4.政治の流れを変えるたたかい
・社会保障制度等に関する要求について
 1.マクロ経済スライド調整のあり方
 2.基礎年金拠出期間延長にかかる選択幅の拡大
 3.公的年金積立金の管理・運用 
その他;<地域包括ケアシステム>・選択可能な統合された医療・介護ケアシステムの確
    立(地域医療介護総合確保基金の計画的活用、介護保険の負担増・給付抑制に反
    対)・サービス供給体制の整備
    ・人材の育成・確保と財政基盤の整備
    ・関係者間の合意形成を基本に速やかな推進
    <医療保険制度>・高齢者医療制度・公的皆保険の堅持・新しい国民健康保険
    制度・強制によらない制度運用
    <介護保険制度>・介護の社会化と被介護者の権利保障・認知症対策基本法の
    制定と社会的賠償制度の検討・在宅生活サービス基盤の整備・拡充
    ・高齢者が安心して暮らせる居住の場の整備・介護事業労働者の処遇改善と
    その検証・被保険者の加入拡大・利用者負担を増やさないこと
    ・調整交付金は全額保険者に・要介護1,2の総合事業化を先取りして生活援助
    サービスに関する職員基準・報酬を切り下げないこと。
    ・介護保険の制度検討やその運営にあたっては、被保険者・保険料を拠出する
    労使の代表が参画し決定する体制を確立すること。
    市町村介護事業計画の策定や地域包括支援んセンターの運営等に関して
    被保険者・高齢者団体の参画。意見反映を一層推進すること。
    <社会的運動課題としての要求>・カジノ賭博合法化について・奨学金制度
    の改革について・不招請勧誘・販売に対する規制強化について

 その後、岡山退連山田事務局長から、「生き生きと安心して暮らせる社会づくり」
   「生きがいづくり」「健康寿命づくり」「仲間づくり」を柱として社会貢献に
   取り組んでいるとの活動報告がありました。
 ・集会アピール採択、団結ガンバロウで閉会しました。

 菅井事務局長の講演の冒頭で年金支給漏れがあったとの話があり、配偶者が公務員の
場合が多いそうです。配偶者が65歳になった時に申し出をしなかった人は漏れている
可能性があるかもしれません。以下は、ネットからの情報ですが、コピーさせていただきました。

9月13日、ものすごく重大なニュースが飛び込んできましたね。年金支給漏れ598億円で10万人ほど…。支給漏れの平均額が約56万円で、一番金額が多いもので590万円。支払われていなかった分は過去に遡って支払うとの事。今回は振替加算というものでの大規模な支給漏れ。
振替加算の総点検と対応について(日本年金機構)
振替加算については過去によく記事で書いてきた分野ではあります。にしてもいつか、もしかしたら振替加算あたりでこんな日が来るのではないかと思って心配しておりました。
今回は配偶者が公務員だった人が多数ですよね。なぜこんな事が起こったかというと、公務員が加入する共済と日本年金機構は年金の情報は共有はしていませんでした
まず一般的には、例えば夫に厚生年金期間または共済組合期間が20年以上ある年金を貰う時に65歳未満の生計維持している妻が居ると、夫の厚生年金または共済年金に配偶者加給年金389,800円(内訳は配偶者加給年金224,300円+特別加算165,500円)が付きます。
※注意
夫を妻、妻を夫に変えてもらっても構いません。
月額3万円ほどアップする配偶者加給年金とは(まぐまぐニュース参考記事)
そして、妻が65歳になると今度はその夫の厚生年金または共済年金に付いていた配偶者加給年金が消滅して、妻の老齢基礎年金に配偶者加給年金の代わりに妻の生年月日(大正15年4月2日から昭和41年4月1日以前生まれの人に限る)に応じて振替加算というのが付くんですよ。配偶者加給年金から振替えて配偶者の老齢基礎年金に加算するから「振替加算」と呼ばれます。
で、配偶者加給年金が付いていたのが夫の厚生年金であれば、この時自動で妻の老齢基礎年金に振替加算が付くんですが、逆に配偶者加給年金が付いていたのが夫の共済年金だとすると自動で妻に振替加算が付かないんですね。なぜかというと、共済組合と日本年金機構は別の支払機関だからです。
振替加算は加算される場合は必ず老齢基礎年金(老齢基礎年金は日本年金機構から支給されるもの)に加算されるから、別制度である共済年金を貰っていてその共済年金に配偶者加給年金が付いていた場合は妻が65歳になったタイミングで日本年金機構に自ら申し出ないと自動では振替加算を付けられなかったんですね。配偶者加給年金の状況がわからないから。
よく、共済と日本年金機構が情報を連携してくれていたらとてもありがたいんだけどな…と昔から思っていました。まあ、平成27年10月に被用者年金一元化で、共済年金を厚生年金に合わせる大改正がありましたが、情報を共有していくうちに今回の事態が発覚したんでしょうね。また世間で年金不信が強まってしまう事がなんだか悲しいものです…。