2016年7月15日金曜日

のんちゃんの あの人はいま ⑮ ~難波 卓志さん~



総社市でレンゲ米の栽培をしている

難波 卓志さん
2010年(平成22年)退職

2016.5.24自宅訪問(野田雄一郎)




難波さんは、組合では衛生医療評議会の議長をされていました。県では唯一の男性の管理栄養士として活躍されていました。私も同じ職場になったことがありましたが、釣りが趣味でよく釣の話をされていました。


[野田]          
難波さんは退職後、再就職せずに農業に従事されていますが、そのあたりのことを教えてください。


[難波]          
 親が農業をしていたので、休みには手伝いをしていました。農業を手伝っていても苦にならなかったので、退職後は人間関係の仕事から離れ、自然を相手に健康増進のためにも農業に従事することにしました。再就職で大学から誘いがありましたが、断りました。


[野田]          
レンゲ米を栽培していると聞いていますが。


[難波]          
 朝日米を栽培していましたが、3年前から低農薬で、レンゲを肥料にして作り出しました。レンゲ米は、春に田に咲いたレンゲを鋤き込むことで有機肥料とし、化学肥料を50%以上少なくして栽培する「特別栽培米」です。五重塔の前に畑が広がり、花が満開になる4月には「吉備路れんげまつり」が開かれ、市の花にも指定されています。


[野田]          
赤米というのがありますが、違うんですね。


[難波]          
 赤米とは違います。レンゲを肥料として使うことで窒素系化学肥料を通常の約3分の1に当たる20㎏程度(10アール当たり)に抑えています。低農薬で栽培します。
 吉備路朝日米特別栽培農産物生産組合顧問の中山さんといっしょに35戸・2営農組合で作っています。


[野田]          
安心・安全な米ということですね。


[難波]          
 今では市内の全小中学校へ給食用等に出しています。


[野田]          
レンゲ米はどのくらい栽培されているんですか。


[難波]          
 田んぼ1町4反(4200坪)を有機肥料・低農薬で栽培しています。あと野菜は1反半(450坪)の畑で約20種類作っています。総社市内では、山手ふれあいの里とそうじゃ地食べ公社に出荷しています。レンゲ米の赤字分を野菜で補ってなんとかやっています。


[野田]          
レンゲ米を作り出して3年ですが、今後どんどん作っていく予定は。


[難波]          
 機械が高いので、今のまま維持していきたいです。あと10年程でしょう。


[野田]          
ところで、釣りの方はどうされているんでしょうか。


[難波]          
 現職の時以上に行っています。今年すでに10回行っています。


[野田]          
どちらの方に行かれるんですか。


[難波]          
 金曜の夜行って、土曜日に帰ってきます。片道約350㎞の所です。愛媛県と高知県の境の武者泊にグレ釣りに行っています。


[野田]          
これから退職する人に対して伝えたいことがありますか。


[難波]          
 自分がしたいことをするべきでしょう。自分が楽しみながらできることをするのがよいでしょう。