2014年5月27日火曜日

のんちゃんの あの人はいま ⑧ ~ 草野 文雄さん ~ 



たとえ病気であってもあきらめない

草野 文雄さん
2005年(平成17年)退職

2014.1.23
岡山高齢者・障害者支援ネットワークの事務所訪問





[野田]          
草野さんは、平成17年に県を退職されましたが、その後のことを教えてください。

[草野]          
平成18年には、社会福祉士の資格を取得し
岡山パブリック法律事務所で成年後見の勉強をし
平成19年からNPO法人 岡山高齢者・障害者支援ネットワークの事務局としての後見の仕事をし
現在に至っています。

[野田]          
これまで仕事をされて特に印象に残っていることがあれば

[草野]          
私が担当した人で、精神病院に60年ほど入院していた人がいました。
その人がお亡くなりになったんですが、身寄りがなくNPO法人で葬式をし無縁仏になるしかないと思っていた時に、岡山に甥が見つかり、葬式をし遺骨も引き取り埋葬をしていただき、ほっとしたことがありました。

[野田]          
これからは、そのような人が増えてきて、NPOの仕事は大事になってきますね。
ところで、高齢の方や障がいのある方の、法律や福祉の相談会を無料で開催されているそうですね。

[草野]          
ネット懇が「高齢者・障がい者何でも相談会」を毎月第1土曜日の午後1時から4時まで
きらめきプラザ2階のゆうあいセンターで、予約不要で無料で開催しており
誰でも相談にのってもらえます。
弁護士、司法書士、行政書士、社会福祉士、看護師等が相談にのっています。
その事務局的な仕事をしています。

[野田]          
健康には苦労されたと伺っております。今のご様子とか伝えたいことを教えてください。

[草野]          
実は、30歳ぐらいから腎臓が悪く、徐々に悪化し、50歳から透析を続けており
56歳で県を退職しました。
その後のことは先ほど述べたとおりです。

昨年、おかげで腎移植をうけることができ、まだ療養中です。
腎移植をうけるには、平均して15年ぐらい待たないと順番が回ってきません。
14年6ヶ月待ちました。血液が一致する人はなかなか見つかりません。
私は、きっと順番がくるだろうとあきらめずに待ちました。
社会福祉士の資格も取って生活設計をたて、65歳になりましたが
これからもこの仕事を続けていきたいと思っています。

何事もあきらめずにこつこつやっていくことが大事だと思います。
たとえ病気があっても、あきらめないということが大事だなと思います。



高齢者・障がい者権利擁護ネットワーク懇談会
何でも相談会告知
「のんちゃんの あの人はいま」
シリーズ8 96号掲載