2014年3月13日木曜日

のんちゃんの あの人はいま ① ~ 北川 正之さん ~ 



北川 正之さん
2004年(平成16年)退職
2012.5.14 自宅訪問





笠岡市吉浜(よしはま)の菅原神社のカキツバタが山陽新聞に載っていました。
今回は、新しい企画として菅原神社の近くに住んでおられます先輩の北川正之さんのお宅を5月14日に訪問しました。


[野田]          
北川さんは、平成16年3月に県を退職されました。その後のご様子をお聞かせ下さい。

[北川]          
社会福祉課で、嘱託として戦没者の特別弔慰金とか軍歴を証明する仕事を5年間やり、その後、3年間がすぎました。
その間、小学校時代からの友だちに勧められ、まちおこしの手助けをしたいと思い、町内会、連合町内会、菅原神社の祭り、笠岡市のまちづくり協議会の手助けをしてきました。

[野田]          
 今年の四月から菅原神社の総代をされているそうですね。

[北川]          
三年前に菅原神社の大祭の実行者になり、それがきっかけで総代をするようになりました。

[野田]          
 今日、ここに来る途中、すごい人でした。今年はどんな様子ですか。

[北川]          
カキツバタと眼鏡橋の写真がNHKや山陽新聞に紹介されたからですかね。
またこれまで先輩達が、カキツバタを育ててきたおかげです。
五人の総代がおり、その責任者になっています。菅原神社全体、カキツバタ、記念館の管理をしています。特に333世帯の氏子へのわかりやすい広報に努めています。






[野田]          
これから何かやっていきたいことはありますか。

[北川]          
笠岡市まちづくり協議会としてやりたいことは、この地区に下水道工事が始まるので、これとあわせ、参道の整備をしていきたい。
また、ここは吉浜という低い干拓地なので、津波対策を兼ねた連絡用放送設備を設置していきたい。
吉浜地区を含む金浦(かなうら)町と笠岡町は昭和27年4月に対等合併したが、現実には、かつての町役場の跡地は農協支所になって今は売りに出ている。かつての地域の拠点の売却にはさびしさを感じ、市会議員にもかつを入れてほしい。

[野田]          
 金浦町と笠岡町は対等合併して60周年を迎えたのに、金浦が遅れているということですね。

[北川]          
小さな所は対等合併すると、さびれてしまう。
笠岡市の中心部は良くなっても、ここの道路は狭く、少しも良くならない。
まちづくり協議会で充実させていきたい。

[野田]          
今後のまちづくりの夢を語っていただけますか。

[北川]          
わたしの夢は、菅原神社を中心としたまちづくりです。
第一に、菅原神社周辺の空き地を公の機関が買収して「カキツバタ公園」として笠岡市の観光の名所として整備して欲しい。
第二に参道脇に日展作家の空き屋敷があるので、行政と地域が中心となり、この古民家を再生し、日本画をかざり、参拝客及び地域住民のコミュニティカフェを設け、地域のいこいの場としたい。第三にカキツバタの苗を付近の休耕田で栽培し、地域をカキツバタでうずめ、参拝者の方々に無料で配りたい。と思っています。

[野田]          
今日はありがとうございました。

[北川]          
 カキツバタは五月中旬が見ごろです。






 北川さん宅の裏の川で自らがサツマイモで釣って放流したコイと亀が、菅原神社の池の中で泳いでいました。 畑では、イチゴやすいかを作り、家では子供達と卓球をしながら学習塾をされ、元気で活躍されている様子がうかがえました。

「のんちゃんの あの人はいま」
シリーズ1 90号掲載