2014年2月28日金曜日

「終活」のすすめ④  ~自分のための老前整理とは~

「終活」のすすめ④
     ~自分のための老前整理とは~                     
         終活カウンセラー 川上 恵美子


 「あなたのご自宅は片付けが出来ていますか?」
私のセミナーでは必ずこの質問をし、約8割の方が「出来ていない」という回答です。片付かない最大の理由は「物を捨てられない」という事です。
 「もったいない」気持ちはもちろん、高齢になればなるほど収入が減り、将来への不安がつのると、余計に物が捨てられなくなります。また介護が必要になったら、判断力・気力も・体力も落ち、 物を捨てるどころか片付けさえ出来なくなります。そうなると   家族も皆様の介護で手が回らないし、何を捨てて何を残したらいいのかは本人しか分からなく、後で家族が大変な思いをすることは目に見えています。
 だからこそ「元気な時からの老前整理」を提言します。「物の整理」と「頭の整理」をしてすっきり片付けば、「心も暮らしも軽くなり
これからの人生が変わる」のです。
具体的には「掃除が楽になる」「物を探す時間が減る」「心身共にすっきりする」「自宅での転倒防止・落下物の回避」など沢山メリットがあります。
 「老前整理の大切さは理解したけど、何をどうすればいいの分からない」というのが今の本音だと思います。まずは「頭の整理」をして下さい。あなたの「大切な物」「失って困る物」を考えると  「健康、家族、お金」などではないでしょうか。部屋の中の「片付けられない物」はあなたの中でどこまで重要な物でしょうか。あなたがこれからの人生を豊かにする為に必要な物を考えながら 片付けに取り組んでいきましょう。
  「老前整理」は一度に片付ける必要はありません。継続的に少しずつでも続ける事に意味があるのです。次回は具体的な  「老前整理」の取組方法についてお伝えします。